ジェネリック医薬品(後発医薬品)

「ジェネリック医薬品」に興味はあるものの、まだ使用したことがないという方も多いことでしょう。新薬に対して安価であると分かっているものの、品質に不安を感じたり、医師に伝えづらいなどの理由で、日本におけるジェネリック医薬品の普及はいまだに低い水準のままです。

より深刻な医療費の増加を抑制するためにも、ジェネリック医薬品の重要性が改めて注目されています。

ジェネリック医薬品とは?

新薬は、開発メーカーによって一定期間、独占的に製造・販売できる特許期間があります。この特許期間が過ぎると、他の医薬品メーカーでも、同じ成分、効能の薬を製造・販売できるようになります。これがジェネリック医薬品です。

ジェネリック医薬品は、厚生労働省の厳しい審査の下で「新薬と同等の品質」が認められています。新薬と比べ、開発期間や開発コストが抑えられるため、お財布への負担を軽くすることが出来る経済的な薬です。

ジェネリック医薬品のメリットってなに?

新薬に比べて価格が安いことが最大の特徴

新薬の開発には9年~17年もの月日と、約500億円もの投資が必要と言われています。これに対し、ジェネリック医薬品の開発期間は約3年~5年と短く、コストも大幅に抑えることができ、価格が新薬の約2~7割に設定されているため、薬代の負担が減り、大変経済的です。

成分、効果は新薬と同じ、国が認めた薬なので安全性も評価済み

ジェネリック医薬品の有効成分は、開発段階では、厚生労働省が定めたさまざまな試験を行い、新薬の特許期間中に、有効性や安全性について十分に確認されています。また品質再評価制度に基づき、誰でも同じ試験を行って品質を確認できるように情報が公表されています。

ジェネリック医薬品が勧められるのはどうして?

後発品である「ジェネリック医薬品」はまったくの新薬と異なりそれまでの使用経過があるため、研究開発にかかる費用が抑えられます。そのため、大手メーカーの先発品よりも価格が安いという大きなメリットがあるのです。

新薬と同じ有効性・安全性・品質ですが、ジェネリック医薬品は価格は新薬の約2~7割、平均すると半額くらいに抑えられ、皆さんの家計の手助けになり、ひいては健康保健組合の医療費抑制にもつながります。

ジェネリック医薬品はどうすれば利用できるの?

ジェネリック医薬品は、医師の処方箋を持って薬局で購入する必要があります。

平成20年4月、ジェネリック医薬品を標準とする形に処方箋様式が変更され、「後発医薬品への変更不可」の欄が設けられました。この欄に医師の署名がなければ、先発医薬品からジェネリック医薬品に変更できます。

処方箋を薬局の窓口に出す際に「ジェネリック医薬品お願いカード」を添えて、「ジェネリック医薬品でお願いします」と伝えてください。

『ジェネリック医薬品お願いカード』は、次のリンクをクリックして印刷できます。(「かんじゃさんの薬箱」カード印刷ページより)

ジェネリック医薬品はどの薬局でもらえるの?

処方箋の有効期間は4日間で、全国どこの薬局でも調剤できます。有効期間内にジェネリック医薬品を扱っている薬局を探して処方してもらってください。

調剤薬局の検索は下記「かんじゃさんの薬箱」をご利用ください。